皆さんは森林の中で心地良いと感じたことはないでしょうか。
前回のブログ、天然木の家具PART1と天然木の家具PART2では視覚と触覚についてお話ししました。
今回は、
③嗅覚
④聴覚
⑤味覚
の③の嗅覚についてお話します。
嗅覚は脳への伝達が早く、樹木が発散する良い香りに対して人は瞬時に心地良さを感じます。
また、樹木の香りは気持ちを落ち着かせると同時に脳を刺激し、仕事や勉強をするための集中力を高めます。
また、就寝時に香りをかぐと疲れが取れやすくなると言われています。
理由の一つに、フィトンチッドの作用があります。
フィトンチッドとは虫や細菌から身を守る為に樹木が自ら作り出して発散している木の香りの基です。
虫や細菌を撃退する物質ですが人間にとっては血圧を下げるなどの自律神経を整える効果があり、癒しをもたらしてくれます。
森の中には多くの動物の死骸があるはずなのに悪臭がしません。
これもフィトンチッドの作用だと考えられています。
また、自然環境下で野生動物がコロナウイルスの被害を受けている事例もほとんど聞かれません。
その他にも、
防虫効果 ダニの繁殖を抑える
抗菌効果 大腸菌・黄色ブドウ球菌などにも作用する
等があります。
何故これほどに人間に良い効果があるのか?
それは、人間をリラックスさせておいた方が植物自身の生存に有益だからです。
森林が不快な場所であったなら先進国の森林は全滅しているでしょう。
せっかく頂ける恵みですから有益に味わいたいものですが、森林の中で時間を過ごすことが難しければ、自宅を見直しては如何でしょうか。
ヒノキの精油を揮発させた部屋に3日間滞在する実験では、ストレスの指標であるノルアドレナリン濃度の低下がみられNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化されました。
NK細胞の活性化は免疫力を回復させると考えられています。
呼吸によって血液に運ばれる→NK細胞の活性化→免疫力回復
嗅覚神経を通って脳に入り自律神経のバランスを整える→ストレスの低下
外出することが難しい世の中だからこそ、自宅を木材の匂いで満ちたお部屋にしませんか。