2023.6.3豆知識

暑くなる前に!効果的な暑さ対策のご提案

こんにちは。スタッフにった です。

梅雨入りし、まもなく本格的な暑さがやってくるこの時期。

お家時間を少しでも快適に過ごしていただくヒントになるブログをお届けしたいと思います。

夏

『熱』についてのお話です◎

熱の伝わり方の種類

熱の伝わり方は3種類あります。

  • 対流=水や空気によって熱が移動する事(ドライヤーで髪を乾かす)
  • 伝導=熱の伝わり(フライパンで目玉焼きを作るのも伝導です)
  • 放射・輻射=電磁波(赤外線) 太陽光線や焚火の暖かさ

熱の移動としては
先ずは、太陽光線が大気や建物を温め【=輻射】
温められた大気がさらに建物を温め【=対流】
建物の温められた部分(屋根など)から全体へと広がっていきます【=伝導】

室温が上がる原因の大半(約8割近く)が太陽光線による輻射熱で、伝導は5%ほどだそうです。

夏の暑さを防ぐには赤外線を遮り輻射熱を防ぐこと「遮熱」が大切です!!!

素材によって赤外線の反射率は異なり、アルミ素材などは有効ですが、
窓ガラスはかなりの赤外線を通過させます(冬は窓のそばが暖かい) ので対策が必要です。

夏 熱

「断熱」の目的は熱の伝わり方を緩やかにすることで、エアコンで調節された室温が外気の影響を受けにくい反面、
温まってしまった断熱材がいつまでも室内を温め続け、夕暮れ時の涼しくなる時間帯でも室温だけが高い状態になります。(真夏に天日で干したフカフカな布団に包まっているようなものです)

あつ~い夏は遮熱効果を高めて出来るだけ室温を上げないようにしたいものです。

それには遮熱効果のある窓まわり商品を取付けることで対策ができます◎

ロールスクリーン

具体的な遮熱対策

夏の温度上昇を抑えるには窓から入る太陽光線(輻射)を防ぐ(遮熱)ことが大切で対策はいくつかあります。

窓の外側で遮熱する方法

簾
すだれやよしず
オーニングやサンシェード
緑のカーテン(ゴウヤなど)

窓の内側で遮熱する方法

真空ガラスに交換/窓に貼る遮熱フィルム
遮熱対応のロールスクリーン
遮熱対応のブラインド

上記の対策を多く取り入れれば効果も上がりますが、コストの面や外観の問題などデメリットもありますので、其々のご家庭で無理なくできる対策を行ってください。

遮熱効果の高い窓まわり商品

アルミブラインド

太陽光線(輻射)を防ぐ方法の一つとして、窓周りの商品がいくつかありますが、効果が一番高いのはアルミのブラインドです。

遮熱とは金属などが赤外線を反射することで効果が発揮されます。

車のフロントガラスに付けるシェードにもアルミが蒸着されています。

夏の日差し、西日のあたる窓に遮熱コートされたアルミブラインドがおすすめです。

既にカーテンを付けている窓でも、窓枠の内側にブラインドを付ける方法などもありますので、
大きなお窓で暑さに困っているようであれば検討に値すると思いますよ。

レースカーテン

ブラインドの取り付けが出来ないような窓であれば、夏場だけでも「遮熱対応のレースカーテン」に取り換えてみては如何でしょうか。

因みに、窓のすぐそばで遮熱することが大切です。

厚手のカーテンで遮熱をすると、間に挟まれたレースカーテンに熱がこもり、お部屋が熱のこもったレースカーテンで覆われた状態になりますのでお気を付けください。

また、窓から入った太陽光線によって温められた室内が、日没以降も保温状態を保ちますので、日中に人がいない室内でも温度を上げないことが大切です。

屋根や壁から伝わる熱もありますが、特に窓の遮熱は大切です。

節電の為にも皆で遮熱の意識を高めたいですね。

色の効果

色とは

色とは光の反射であり、紫外線・可視光線(紫色~赤色)・赤外線と波長の長さで異なりますが、視覚でとらえる事が出来るのは可視光線だけです。

皮膚は全ての波長をとらえており、人体に影響があります。

  • 紫外線で日焼けをする。ビタミンDの合成に必要。
  • 遠赤外線が人体細胞の振動と共振する事で細胞が活性化する。
  • 可視光線の色(物質が反射した光)の違いで体感温度が変化する脈拍や血圧の変化。

暖色系と寒色系で体感温度が変化することは実感があると思いますが、視覚からだけではなく皮膚からの影響も受けています。

上記で遮熱効果が高いのはアルミブラインドと紹介しましたが、色によっても効果が異なるのです◎

一般的に白やベージュといった薄い色は光を反射しやすく、黒やグレーといった濃い色は光を吸収しやすい性質があります。(ブログ「色の効果」をご参照ください◎)

夏の暑さ対策を考えるなら、ブラインドのカラーは薄い色を選ぶのがよいでしょう。

エコな生活のためにも寒色系のインテリアにしませんか。エアコンの設定温度が変わりますよ。

涼しい色のカーテンに変えるのも一つの方法です*

暑くなる前に検討してみてはいかがでしょうか。

また、「遮熱コート」を施したスラット(ハネ)は、白い色がもつ高い反射率と同様の塗料をコーティングし、光の反射率を高めたスラットです。

一般的なスラットと比べて、最高-3.7℃の温度差があり、夏の冷房効率を高め電気代等の節約にも貢献します◎

夏以外の対策

遮熱の対策をお伝えしてきましたが、夏が終わった時の事もお話ししたいと思います。

寒くなると、窓から入る太陽光線は貴重な熱源です。

夏場に活躍してくれる遮熱対応商品は冬場の熱源を遮ることになります。

それでは どのように対応すればよいのか?

レースカーテン

夏場と冬場でレースカーテンを吊替える

ブラインド

光を取り込む角度を調整する

③遮熱生地商品

室内を隠すためには閉める必要があり、冬場の貴重な熱源を遮熱することになる

④遮熱シート

年中遮熱してしまうので、冬場は剥がす

⑤すだれ等

夏が終われば仕舞う

冬の事と手間等を考えると①②⑤が良いように思います◎

個人的には通常のカーテン(厚手・レース)を付けている窓にブラインドを追加することもおすすめです。

※取り付けの可否はあります

マンションなどの西側の大きな窓には有効で、過去に取り付けた方からは好評でした。

夏の西日が入る時間帯はブラインドで窓をふさぎ、冬は上げたままにしておきます。

ブラインドは全閉した場合、スラット(はね)で窓の上部がふさがります(高さ2mの窓なら約12㎝)ので煩わしさを感じる方もいるかもしれませんが、夕日の暑さにお困りならば検討に値すると思いますよ◎

もちろん、夏場だけ遮熱のレースカーテンに取り換える事もおすすめです。

ひとり言

「打ち水」も効果は高いと思います。(気化熱効果)

濡れた地面は温度が上昇しにくく、風も冷やされ涼しくなります。

気化する時に地面の熱を奪うので周囲の温度が下がり、気圧の変化による空気の流れも期待できます。

気化熱は液体が接していれば絶えず発生しますので、保水性の高い土や芝生の場所が涼しく感じるのはこのためです。

また、日中の日向で行っても水がすぐに蒸発するため効果は少ないのでお気を付けください。

湿度が上がるだけです。

夕刻に日陰の熱を持ったベランダなどへの打ち水は効果的だと思います。

また、朝の打ち水はエアコンをつけるタイミングを遅らせる効果が期待できるのではないでしょうか。

まとめ

日本には四季があり、また地域によっての対策も異なりますが、基本は夏の遮熱と冬の断熱です。

相反する対策を施すことは難しいですが、今年は暑い期間が長く 例年に比べると『長い夏』が続いています。。。

今回のブログを参考にしていただき、一年を通してエネルギーを使わない対策を取り入れてみませんか。

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