木のお話

 

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こんにちは。スタッフほりかわです。

今回は家具に使われる木についてのお話です。

家具に使われる木の種類は
ウォールナット・オーク・ブラックチェリー・アルダー・メープル・檜・パイン等があります。

木材それぞれに硬さ・しなり・艶などの特徴がありますので、ご使用の用途に合わせてお選び頂けます。

また、家具を選ぶ際にその家具がどんな木でできているのかを知ることで、よりライフスタイルに合った家具が選べるのではないでしょうか。

 

〇楢(オーク)
属性：ブナ科の落葉広葉樹

キング・オブ・ザ・フォレスト(森の王様)と呼ばれ高級家具の材料として世界各国で愛されてきました。

木質は固く重厚で、その独自の繊維構造から『曲木と言えばナラ』と言われるほど粘りがあります。

年輪は細かく木材になるまで100～300年かけて成長し、美しい木目と丈夫な木質を形成します。

最初は明るく薄いブラウンですが、
時間をかけてゆっくりと落ち着いた褐色に変化します。

ナラ＝オークとされることもありますが全く同じではありません。

見た目には大きな違いはなく、ほとんど見分けがつかないほど似通っています。

ナラ材とオーク材の主な違いは産地です。

ナラ材は日本やロシア・中国に分布しているミズナラですが、オーク材は北米やヨーロッパに自生するナラに似た樹木を指します。

 

オーク材はホワイトオークとレッドオークの2種類があり、特にホワイトオークは色合いや木目などがナラ材によく似ている為 プロでも見分けるのが困難です。

ホワイトオーク材はナラ材の代替品として使用されるほど酷似していますが、
厳密にはナラ材より木目が荒く木肌が白くなっています。

ナラ材と同様に水が浸透しにくく、ウイスキーの熟成樽に用いられることもあります。

近年人気の高まりから需要が拡大し希少価値が急速に高まっています。

オークとは『ブナ科コナラ属の落葉性』の樹種を
総称した言葉です。

北半球の温帯地方に広く分布しており、
建築材や家具、舟材・樽材などに使用されてきました。

レッドオークは槲(カシワ)に近い種類で心材が赤みがかっているのが特徴です。

 

ナラ材は日本産・海外産共に希少な木材となっています。

国産ナラ材はヨーロッパなどへ大量に輸出されていた事もありましたが、
大量伐採や自然災害などの影響により数が減少し、
国土保全のため市場が限定されるようになりました。

流通量が減少した為 国産のナラ材は入手困難です。

一方でロシア産のナラ材もワシントン条約の希少樹種に認定されたため輸出が制限されており
こちらも入手が難しい状態です。

国産・海外産どちらのナラ材も入手が難しくなっているにもかかわらず、人気が依然高いので価格が高騰しています。

ナラ材の最大の特徴は虎斑(とらふ)紋です。

柾目(まさめ)を横切るように帯状の杢で角度によって銀色に輝き虎の背中の模様に似ていることから
英語ではシルバーグレインとも呼ばれ高級家具の証として人気があります。

 

広葉樹は裂けにくい上に硬く、高い耐久性を持っています。

傷や凹みに強い為、家具に用いれば長年にわたり使い続けられる逸品になります。

硬くて強度の高いナラ材(オーク材)は力の加重や衝撃には比較的強い反面、木の密度(収縮率)が高い為、乾燥には弱い面もあります。

特に多湿な状態から一気に乾燥状態が続くような環境を繰り返すと 狂いや割れが発生することもあるので注意が必要です。

通常の生活では特に気にする必要はありませんが、
夏場に毎日クーラーの風が直接当たる場所、
冬場に毎日ストーブの熱気が当たる場所などへの設置は控えた方が無難です。

ナラ材は液体が染みこみにくい高井耐水性を持つのも大きな特徴です。

樹木には道管と呼ばれる根が吸収した水分を枝や葉に送るための穴が無数にあります。

ナラ材の道管にはチロースという化学成分が詰まっているので液体が入り込みにくくなっています。

道管が塞がっているお陰で耐水性が高くなっているからこそウイスキーの熟成樽に使用されているのです。さらに防虫効果の高いタンニンが多く含まれており水回りでの使用にも適した木材です。

ナラ材は日常的に使われるさまざまな家具で使用されており、ナラ材の木肌が持つ素朴で温かみのある色合いは部屋全体を明るい雰囲気にしてくれます。

木目を生かしたナチュラルカラーの家具は北欧スタイルのインテリアとマッチするので、
ナチュラルで上品な印象の部屋にしたい方にピッタリです。

当店にもホワイトオーク・レッドオークの家具を多数展示しております。

お部屋のイメージにピッタリの家具を探しにいらしてください。