毎日手に触れるカーテン。どのようにお手入れをされていますでしょうか?
ちょっとした食事のニオイなどは消臭スプレーなどで対処できますが、黒ずみやほこり汚れともなると、スプレーではきれいにできません。
そこで今回は、カーテンをご自宅の家庭用洗濯機で洗う方法をご紹介します。
シワや縮みが心配というかたも、安心してお洗濯できるテクニックやコツをお伝えしますので、ぜひご家庭でのお洗濯にトライしてみてくださいね。
カーテンは年に1〜3回程度の洗濯がおすすめ!
ところでカーテンって、どれくらいの頻度でお洗濯をするものだと思いますか?
大物の洗濯はとても手間がかかるので、洗濯の頻度も少なくなりがちです。入居の際に新しいカーテンをかけてから一度も洗わず、引越しのタイミングで買い替えてしまうというご家庭も多いかもしれませんね。
ですがカーテンはホコリや皮脂などで意外と汚れていますので、できれば定期的にお洗濯したほうが気持ちよく過ごせます。
多くのカーテンメーカーでは、ドレープカーテンは年に1度、レースカーテンは年に2~3回くらいの頻度でお洗濯するのがよいとしています。
そのほかニオイが気になった時や、お部屋がなんとなく薄暗く感じた時も洗いどきです。
季節や気候で選ぶなら、雨や湿気の影響を受けにくくて乾きやすい、梅雨入り前や秋の行楽シーズンも狙い目です!
ハウスダストやカビ、ニオイ予防のためにも、定期的にカーテンの汚れを落とすことを習慣にできるといいですね。
ほとんどのカーテンは自宅の洗濯機でも洗えるんです!
カーテンを洗うといっても、クリーニングに出すのは面倒ですし、費用もそれなりにかかってしまいます。しかもクリーニングに出すと数日カーテンがないまま過ごすことになるので、なにかと不便ですし防犯面でも不安ですよね。
実は最近販売されているカーテンの多くは、自宅の洗濯機でも洗えるタイプのものがとても多いのです。
適切にお洗濯をしてすぐに干せば、お洗濯によるシワや縮みも防げますので、あまり心配せず気軽にお洗濯できますよ。
自宅で洗えるカーテンか事前に確認
ご自宅のカーテンが洗えるタイプのカーテンかどうかは、カーテンについている「洗濯表示タグ」で調べることができます。
洗濯タグ表示には「家庭用洗濯機で洗えるものか」や、「どのような干し方が適しているか」などが、記号で説明されてるのです。
以下は、洗濯記号のうち「自宅の洗濯機で洗えるかどうか」について説明されている洗濯表示です。
まず、おけのマークにバツ印がついている場合は、自宅で洗濯できません。逆にいうと、それ以外のマークの場合であれば、ご自宅でお洗濯して問題ないということになります。
おけのなかに書かれている数字は、洗濯機で使用できる水(お湯)の上限温度です。たとえば「40」と書かれている場合には、最大40度までのお湯が使えますよという意味です。
おけ記号の下にラインがひかれているカーテンは、摩擦や強い流水に弱いことを意味しています。全自動洗濯機の利用はOKですが、「ドライコース」など一番弱い流水のコースで洗うのが安心ですね。
なお、おけのマークに手のイラストがついているものは、手洗いが推奨されていることを示しています。ご自宅でのお洗濯はOKですが、洗濯機は使えないので注意が必要です。このマークが付いているカーテンは、たらいや浴槽を使って手洗いするか、クリーニング屋さんにお願いしたほうが安心ですね。
ご自宅でお洗濯する際に、もうひとつ洗濯表示タグでチェックしておいてほしいのが、「干し方」に関する情報です。
干すときに気を付けた方がよい点は、以下のような洗濯表示でチェックできます。
カーテンをお洗濯する際の縮みやシワ、型崩れ防止には、干し方が肝心です。
ほとんどのカーテンが「つり干し」か「日陰のつり干し」推奨です。縮みやすいファブリックの場合には、「ぬれつり干し」「日陰のぬれつり干し」となっていることもあるかと思います。
基本的には軽く脱水後、つり干しまたは日陰のつり干しで乾燥させるので問題ありません。カーテンの素材によってはほとんど脱水をかけない状態でつり干しした方がよい物もあるので、念のためチェックしておくと安心ですね。
洗濯表示タグには「デメリットラベル」といって、お洗濯時の注意点も書かれています。こちらもあわせて確認しておきましょう。
カーテンを自宅で洗う場合は、やさしくあらってすぐに干すのが基本です。これから詳しく手順を説明していきますが、必ずカーテンについている洗濯タグの表示をチェックし、それにそってお洗濯してくださいね。
「ウォッシャブルカーテン」は自宅で洗える
これはちょっと余談になってしまうのですが、最近は家庭用洗濯機による丸洗い洗濯を前提とした、「ウォッシャブルカーテン」なども増えてきています。
ウォッシャブルカーテンは、色落ちや色あせ、縮みなどに強い生地(ファブリック)を採用しているのが特徴。気軽に洗えるので、いつでも清潔な状態が保てるアイテムです。
これからカーテンの購入や買い替えを予定しているかたは、ぜひウォッシャブルカーテンもチェックしてみてくださいね。
ハーモニックハウスのオーダーカーテンは、ほとんどウォッシャブル対応!
大人気の輸入トルコレースもふくめ、ハーモニックハウスのオーダーカーテンは、ほとんどがご自宅での洗濯機で選択可能なウォッシャブル対応カーテンです。
様々なサイズ・機能・絵柄のカーテンを取り揃えておりますので、ぜひお気軽にご来店ください。
カビやシミは先に処理をしておくとスムーズ
カーテンにカビやシミが発生してしまっている場合は、洗濯機で洗う前に下処理をしておきます。ちょっと手間ですがよりきれいにお洗濯できますので、気になるカビ汚れなどがあるときは、先に軽く落としておくのがおすすめです。
・カビの処理
部分的に黒カビが発生している場合は、タオルを当てた状態で歯ブラシなどをつかってポンポンと叩くようにして落とします。ピンポイントでカビが発生している場合は、綿棒に酵素系漂白剤を染み込ませて拭えばOKです。
・シミの処理
カーテンにシミがある場合には、中性洗剤を使って落とします。シミ汚れに中性洗剤をなじませたら汚れている面に乾いたタオルを当て、裏側からぬるま湯で濡らしたタオルを使ってやさしく叩きます。消してこすらず、乾いたタオルのほうに汚れをうつすようなイメージで、軽くトントンと叩きましょう。
・強力なシミやカビはオキシ浸けも効果的
頑固なシミやカビ、広範囲に及ぶ汚れなどが目立つ場合には、オキシ浸けによる漂白もおすすめです。
オキシ浸けとは、オキシクリーン(酸素系漂白剤)を溶かしたお湯に、一定時間浸け置きするお洗濯やお掃除のテクニックです。オキシクリーンは塩素系漂白剤のように、色落ちや黄ばみなどの心配がなく、カビやシミなどの汚れを落とせます。
お風呂の湯船に溜めたお湯にオキシクリーン(または市販のほかの酵素系漂白剤)を溶かし、カーテンを20~30分ほどつけ置きしてから、洗濯機でお洗濯します。ちょっぴり手間はかかりますが、ニオイもくすみもキレイさっぱい落とせますので、ぜひお試しください。
家庭用洗濯機を使ったカーテンの洗いかたと手順
下処理がすんだら、いよいよ家庭用洗濯機でカーテンをお洗濯していきましょう。
用意するもの
- 洗濯用ネット(メッシュの細かいもの×枚数分)
- 中性洗剤(おしゃれ着洗い用洗剤がベター)
- 柔軟剤(なくても可、お好みに応じて)
- 大判のバスタオルやビニール(洗濯後の水滴から床を保護)
全体的な手順と流れ
- カーテンレールからカーテンを取りはずす
- すべてフックを取りはずす
- ヒダに沿って折り、蛇腹にたたむ
- カーテンの種類ごとに洗濯用ネットに入れる
- 洗濯機にカーテンを入れて洗濯
- 軽く脱水する
- 半乾きの状態のままカーテンレールにかけて干す
- お洗濯完了
それではポイントを抑えつつ、それぞれの手順をわかりやすく説明していきますね。
カーテンを取りはずす(フックもはずす)
まずはドレープカーテンとレースカーテンを取りはずします。
カーテンフックがついた状態のまま洗ってしまうと、フックで生地を傷めてしまう場合があります。ちょっと面倒ですが、カーテンフックは必ず取りはずしておきましょう。
取りはずしたフックは、お洗濯中つけ置きしておくと、すっきりきれいになります。カーテンレールの上などにもホコリが積もっているので、ついでに軽くふき掃除もしておくとお洗濯後のカーテンの汚れ防止にもなりますよ。
フックがはずせないときは、できればフックは外した方がよいのですが、どうしてもとり外せないケースもあるでしょう。そのような場合は、カーテンの上部を内側に折り込むようにしてたたみ、ゴムなどで軽く束ねてお洗濯します。
中に折り込むのは、洗濯中フックがはずれないようにするためです。あまりきつく縛ってしまうとゴムのあとがカーテンに残ってしまうこともあるので、ばらけないようまとめる感じで縛るとよいでしょう。
取りはずしたカーテンはたたんで洗濯ネットへ
カーテンを取りはずしたら、浴室などで軽くたたいてホコリを払い落としておきます。さらにカーテンのヒダに合わせてまとめてから、さらに上下をジャバラ(屏風だたみ)に折りたたんで洗濯ネットへ入れてください。
折りたたむ際は、汚れが落ちやすくなるよう、汚れが気になる面を表側にしましょう。
ネットを使うときは、以下のポイントをチェックします。
- 洗濯ネットは目の細かいタイプのものを使う
- 洗濯中ネットの中でカーテンが動かないようジャストサイズが◎
- ネットが大きすぎる場合は余った部分をヘアゴムなどで縛る
- カーテンの種類ごとに分ける(できれば1枚ずつ分ける)
網目が細かいタイプのネットは、摩擦が起きにくくカーテンの素材を傷めにくいのでおすすめです。またジャストサイズのネットを使うことで、シワや型崩れを防ぐことができます。
洗濯機にカーテンを入れて洗濯
洗濯機にカーテンを入れたら、いよいよ洗濯開始です。もっとも緊張する瞬間ですが、洗濯表示ラベルに合ったお洗濯方法であれば、何も心配はいりません。
洗濯をする際は色移りを防ぐため、レースカーテンとドレープカーテン(厚手の方のカーテン)を、それぞれ分けて洗濯すると安心です。
使用する洗剤は、ファブリックへのダメージが少なく、色落ちなどもしにくい「中性洗剤」がおすすめです。おしゃれ着洗い用の洗濯用洗剤があれば、そちらをご使用ください。
※汚れやニオイが気になる場合は、酵素系漂白剤(衣類用漂白剤)も一緒に入れてOKです。
※柔軟剤には花粉やホコリが付きにくくなる効果があります。こちらもお好みでご使用ください。(香りの強すぎる柔軟剤にはご注意ください。)
カーテンを洗う際の洗濯機のおすすめ設定
- お湯の温度:洗濯表示に問題がなければ、40℃以下のぬるま湯
- 湯水の量:最大量に設定(お風呂の残り湯などは使用しない)
- すすぎ:しっかりとおこなう
- 洗濯モード:ドライコース(手洗いモード、弱水流コースなど)
- 脱水:30秒程度
- 乾燥機能:NG
洗濯機でカーテンを洗う場合は、とにかく「優しく」がポイントです。脱水気を遣う場合は、20秒から30秒程度が目安です。ちょっと水が滴るかもしれませんが、その状態で問題ありません。
型崩れやシワが心配という場合は、脱水機能をつかわず手で押し絞るようにするだけでOKです。
脱水後は手早くカーテンレールに干す
脱水が完了した後は、濡れたままの状態で干すことが、シワやヨレを防ぐ最大のポイントです。カーテンの重みによってシワもきれいに伸びてくれるので、脱水後は手早くフックをとりつけ、カーテンレールに戻しましょう。
水滴対策としてあらかじめカーテンレールの下の部分に、バスタオルやビニールを敷いておくとスムーズです。
カーテンはできるだけ広げた状態にして干し、手のひらで簡単にシワを伸ばしてあげると、よりきれいに乾きます。窓を開けたり扇風機やエアコンの除湿機能を使ったりすれば、より早く乾かせますよ。
ちなみに生地が厚手のドレープカーテンは、水分をかなり含んで重くなっています。あまりにも重いものをかけるとカーテンレールに負担がかかってしまうので、一旦別の場所で水が滴らない程度まで陰干しをしてから、カーテンレールに戻すとよいでしょう。
自宅でカーテンを洗濯する際に気を付けたいこと
コツさえつかんでしまえば、お家でカーテンを洗うのも、そこまでむずかしくありません。
以下のポイントに注意して洗濯をすれば、手軽に快適にお洗濯できます。
- 色移り防止のために衣類などと混ぜて洗わない
- 乾燥機や洗濯機の送風機能は縮みの原因になるので使用しない
- しわを防ぐため脱水のしすぎに注意
- 脱水後はすぐに取り出して干す
デリケートな素材のカーテンもありますので、洗濯可能な素材か、水の温度はどれくらいまで大丈夫かをチェックしてお洗濯してくださいね。
コインランドリー利用時の注意点は?
ホコリや花粉のついたカーテンを自宅の洗濯機で洗うのはちょっと嫌だな…というかたもいるかもしれません。そんな場合は、コインランドリーを利用してカーテンを洗うのもアリです。
洗濯方法や手順などは、家庭用洗濯機を使用する方法と同じでOKです。ただし「洗濯後すぐに干す」ことがむずかしいので、できるだけシワにならないよう気をつけることが大切です。
- 乾燥機は絶対NG(シワ・縮みの原因)
- 脱水はほとんど行わない
- 折り目に沿ってたたんだ状態のまま持ち帰る
- できるだけ早くカーテンレールにかけて干す
などといった点に注意が必要ですね。
コインランドリーの洗濯機は家庭用と比べると大きく、中で激しく動き回るため、お洗濯中にドレープが崩れしてしまうこともあります。そのまま持ち帰るとシワが戻らなくなってしまうこともあるので、濡れた状態のままひだに沿ってたたみなおしてから持ち帰りましょう。
濡れた状態のカーテンはかなり重いので、頑丈な防水バッグを持参するのがおすすめ!あとは帰宅後、バスルームで軽く水気を押し切ってから、干せばOKです。
まとめ
カーテンが清潔できれいだと、お部屋も明るく空気もさわやかに感じられるようになります。
はじめてのお洗濯だとドキドキしてしまうかもしれませんが、慣れれば決してむずかしいことはありません。
ぜひ季節の変わり目など、定期的にカーテンのお洗濯を行うことを習慣としてみてはいかがでしょうか。
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大人気の輸入トルコレースもふくめ、ハーモニックハウスのオーダーカーテンは、ほとんどがご自宅での洗濯機で選択可能なウォッシャブル対応カーテンです。
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