2022.10.22豆知識

ハーモニックハウスがおすすめする天然木の家具と五感への効果

はじめに

皆さんは森林の中で心地良いと感じたことはないでしょうか。

人には潜在的な自然への憧れがあると思います。

森林セラピーが心と体に良い影響を与える理由の根底にバイオフィリアがあると言われています。

「人間は本能的に自然とのつながりを求める」という考え方、

1週間に2時間以上の自然との触れ合いがある人は幸福感が高いという研究もあるようです。

自然の中を歩く事で、ストレスホルモンが減り血圧や心拍数も下がると言われているので当然かもしれません。

しかしながら、日常的に自然と触れ合うことが難しい方もおられるのではないでしょうか。

そのような方には、生活の中に自然素材を取り入れる事で自然の中の心地良さを体感してほしいと思います。

伐採された木材にも、自然界に生存していた時と同様の作用・効果が引き継がれていて人間の五感はそれを感じ取ります。

1.視覚

2.触覚

3.嗅覚

4.聴覚

5.味覚(これについては詳しくわかりません)

この中でもハーモニックハウスが取り扱っている天然木、自然素材と触れ合うことで体感できる効果についてお話をしていきます!

人間の五感

1.視覚

木目の不規則な模様は自然が奏でるゆらぎのリズム(1/fゆらぎ)で人の感覚を心地良く刺激します。

木材は目を疲れさせる紫外線やブルーライトを吸収しますが、赤色光線や赤外線を反射させます。

また表面の凹凸による光の拡散でまぶしさが軽減されますので、木材が多い部屋は目に優しい光であふれます。

因みに、モニターに映った木材の画像でもリラックス効果が確認できた実験もあります。

木目は縦方向の方が効果は高い良いようです。

自然素材でも表面をコーティングすると光の反射を感じる場合もあります。

木材は紫外線を吸収・分解し変性する過程で変色しますが、この少しずつ変化していく様子が人に安らぎを与えてくれます。

急激な変化は刺激が強く、変化しないものには飽きが来ます。

展示している家具も日々変色していて、同じ商品でも見るタイミングで風合いが違います。

時間をあけて見比べると変化の具合が感じ取れるかも知れません。

2.触覚

五感の中で、生まれてから最も早く機能し始めるのが触覚であり、肌から受ける刺激が人を最もリラックス状態にさせるそうです。

木材はパイプ状の細胞の集合体で多くの空気を含むため、蓄熱効果があり輻射熱でお部屋をやんわりと暖めます。

熱伝導率が低く長時間触れていても体温を奪いません。

木に触れていると温かみを感じて心地良くないでしょうか。人は手足が温まるとセロトニン(幸せホルモン)が分泌され心の安らぎを得られます。

また、無垢材に触れているだけで心拍数が下がり脳をリラックスさせる効果もあります。

また、木が持つ多孔質の細胞は調湿作用があり部屋の中の湿度の変動が小さくなります。

乾燥している室内では長期間生存するウイルスも湿度が50%以上になると多くが死滅するため、インフルエンザウイルスを抑制する効果も期待できます。

湿度の高い時には水分を吸収し乾燥すると放出する木材は天然のウイルス対策です。
(最近ではヒノキから抽出したオイルがコロナウイルスを不活性化するデータも出てきています)

家具とは直接に関係が無いかも知れませんが、パイプ状の細胞は衝撃に対して柔軟に変形しクッションのような役割を果たすことから、床や壁に使用すれば転倒などによるケガの防止にもつながります。

ハーモニックハウスで取り扱う天然木材でオイル仕上げの家具は素材の特徴をそのまま引き継いでいます。

テーブルやデスクは直接肌が触れることの多い商品ですので、触覚による効果が体感しやすいと思いますよ。

3.嗅覚

嗅覚は脳への伝達が早く、樹木が発散する良い香りに対して人は瞬時に心地良さを感じます。

また、樹木の香りは気持ちを落ち着かせると同時に脳を刺激し、仕事や勉強をするための集中力を高めます。

また、就寝時に香りをかぐと疲れが取れやすくなると言われています。

理由の一つに、フィトンチッドの作用があります。
フィトンチッドとは虫や細菌から身を守る為に樹木が自ら作り出して発散している木の香りの基です。
虫や細菌を撃退する物質ですが人間にとっては血圧を下げるなどの自律神経を整える効果があり、癒しをもたらしてくれます。

森の中には多くの動物の死骸があるはずなのに悪臭がしません。
これもフィトンチッドの作用だと考えられています。
また、自然環境下で野生動物がコロナウイルスの被害を受けている事例もほとんど聞かれません。

その他にも、防虫効果(ダニの繁殖を抑える)・抗菌効果(大腸菌・黄色ブドウ球菌などにも作用)などがあります。

ヒノキの精油を揮発させた部屋に3日間滞在する実験では、ストレスの指標であるノルアドレナリン濃度の低下がみられNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化されました。

NK細胞の活性化は免疫力を回復させると考えられています。

呼吸によって血液に運ばれる→NK細胞の活性化→免疫力回復◎

嗅覚神経を通って脳に入り自律神経のバランスを整える→ストレスの低下◎

といった効果が期待されます。

まとめ

天然木は何故これほどに人間に良い効果があるのか?

それは、人間をリラックスさせておいた方が植物自身の生存に有益だからです。
森林が不快な場所であったなら先進国の森林は全滅しているでしょう。
せっかく頂ける恵みですから有益に味わいたいものです。

以前の生活と比べ、室内で過ごす時間が増えたコロナ禍だからこそ 天然木の効果を味わう機会かも知れませんね。

家具をデザインや機能性を見比べるのも良いですが、素材にも着目してみては如何でしょうか。

出来れば、時間のある時には自然のある所に出かけてくださいね♪

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