ハーモニックハウスが大切にしていること

今回はハーモニックハウスで『大切にしていること』をお話したいと思います🌳

はじめてハーモニックハウスを知っていただく方、

すでにご存知いただいてる方へも改めて読んでいただきたい内容となっております*

ー 本物の木の肌触りとは? ー

木の家具を形作るものとして、いわゆる無垢の木を利用した“本物の木の表面”とプリント技術にてつくられた“木目が印刷された表面”とがあります。また突板とよばれる本物の木を薄くスライスし貼り付けて“本物の木の表面”にしているものもあります。

ハーモニックハウスでは、“本物の木の表面”を重要視し、無垢の木でできた家具と突板でできた家具をお勧めしています。

一方で、木目を印刷したプリント技術は、それ自体は決して悪いものではありません。

適材適所で活用することによって、非常に有意義なもので、取り扱い家具の中にも一部プリントを使用した商品もありますので

ハーモニックハウスでは、一律プリントを使った家具はダメなものであり否定するもの、という考えではありません。

無垢・突板・プリント家具に対するハーモニックハウスの考え方の違いの説明

例えば、“本物の木の表面”と“木の木目が印刷されたプリント”の違いとして、木は微細な繊維があるからこそ、光の反射の違いで見る方向によって光沢が変わったりします。

一方でプリントや印刷は、表面の繊維やその方向性などなくただただ平坦で均一な面になります。

つまり、木の表面には微細な繊維があり、こまかな凸凹があるのです。

そしてそのこまかな凸凹が、木の表面に触ったときの何とも言えない心地よい肌触りを生み出すのです。

その肌触りや、光が当たったときの美しさは本物の木以外ではやっぱりえられないものなのです。

光を当てた際のプリントと無垢の木目の違い

無垢の木には、自然で微細な木目の凸凹がありますので、光の当たり方も柔らかくなり、見た目にも心地よいものです。

木の種類によっては、散孔材といって、質感のつるっとした無垢の木もありますが、それでも本物の木にしか出せない肌触りがあります。

ー 本物の木の肌触りを活かす塗装方法とは? ー

塗膜で覆ってしまう塗装は、上記の微細な繊維を持っている木の質感を埋め、均一な質感にしてしまうものです。ですが、その微細な肌触りをそのままに、木の質感を活かしながら、日々の汚れなどにも、ある程度耐えられるような塗装方法があります。

それが“オイル塗装”という方法です。その秘密は、浸透させて保護するというもので、“木の表面に塗膜を張らない”というものなのです!そして、オイル塗装は、木の特性に合わせた、木の家具だからこそできる特有の塗装方法なのです。

オイル塗装とウレタン塗装の違いの説明

ハーモニックハウスでは、こうしたことからオイル塗装が最も良い木の塗装方法だと考えています。

写真だけではなかなか伝わらない木の肌触りを、是非ご来店いただき、実際に触れてみて下さい☺

ー 木の家具との付き合い方とは? ー

木がもつ肌触りを最大限生かすオイル塗装ですが、良いところがある反面、知っていただきたい注意点もあります。

肌触りを大切にするためのオイル塗装ですが、使う上で知っていただきたいポイントが3つあります。

 POINT1 汚れが付きやすい?

オイル塗装は木の肌触りを活かすために“表面がむき出し”だからこそ、汚れに弱い?と思われがち。

実はその通りなのですが、ある意味では当たり前のことでもあると言えるのです。

木の肌触りを活かすためには、表面を塗膜でコーティングしたくない。

ゆえに、木の表面が何にも覆われていないオイル塗装は、外の影響をダイレクトに受けてしまいます。

木の肌触りを大切にしたいという思いから、ハーモニックハウスではオイル塗装がベストだと考えていますが、オイル塗装はどうしても木の保護力という観点からは劣ってしまうのです。

一番よくある困りごとがこちら!コップなどの輪染みです。

オイル塗装では、コップの水滴等、水によって輪染みができてしまうので、できるだけ水がついたらすぐに拭いてあげるのがベストです!

では、そんな中で、どのように木の保護力を高めることができるのか?

POINT2 定期的なお手入れが必要?

オイル塗装が、木の内部に油分を浸透させているということは上記ででお伝えした通りですが、実はその浸透した油分が抜けて乾燥し、カサカサして白けてきてしまうことがあります。

これは人の肌と同じで、化粧水や乳液で保湿をしてあげないと肌がカサついてきますよね?

それと同じで、木は何もお手入れしないと表面が荒れてきますが、定期的にお手入れをしてあげると、しっかりと保湿ができて、よりきれいな状態でいられるといったイメージです。

極論言うとお手入れをしなくてもテーブルとしての機能を損なうことは稀ですが、定期的に行っていただければ、それだけ良い状態を保つことが出来るので、やっぱりそれが一番かなと思います。

POINT1についての汚れも、木が乾燥していると汚れやシミになりやすかったりするので、汚れを防止するためにもお手入れをしていただくことをお勧めしています。

基本的なお手入れはメンテナンスオイルを塗りこみ、からぶきしてあげること。

詳しいメンテナンス方法はHPの『家具のお手入れ』で紹介しております☺

POINT3 木の家具は割れる?反る?

木には、もともと調湿作用があり、部屋の湿度によって水分を吸収・放出することで室内の湿度を一定に保とうとします。

つまり、ジメジメして蒸し暑い夏の日には、無垢材が水分を吸収し部屋の湿度を下げ、冬場であれば無垢材が水分を放出し、乾燥しすぎないようにします。

そうした調湿作用の中で、木の内部は常に水分量が変化し、収縮を繰り返しているのです。

木の割れや反りというのは、その収縮により発生するもので、家具に仕立てる際にいくら木の乾燥を行っていても、必ずしも防げるものではありません。

使用される環境は、設置される場所や状況によって千差万別ですし、最近は床暖房や窓の品質の向上により室内の気密性が高いこと、加湿器など様々なものが影響してきます。

割れや、反りの原因は、そうした木の家具がそれぞれの環境に馴染もうとしている結果でもあり、表面をコーティングされていないオイル塗装の家具は特にその影響を受けやすいものになります。

ハーモニックハウスでは、割れや反りを木の自然な姿として受け入れ、木の家具を販売していますので、皆様にも木について知っていただきたいと考えています。

そのため、そうした割れや反りに関しても、自然な木の姿として受け入れ、変化を楽しんでいただきたいです。

もちろん普段使いに支障が出るような大きな問題がおこったときはしっかりと対応致します。

冬場に乾燥し大きく割れてしまっても、夏になると湿度で膨らみ気にならなくなっているなんてことも!

使っていく時間の中で、木の変化や自然の反応をそのまま楽しんで頂ければ何より嬉しいです*

ー 愛着の湧く理由 ー

お手入れをしなくても構わないとお伝えしましたが、した方がよいのは間違いないですし、

私たちは木の心地よい肌触りを維持するためにも、ぜひ時々お手入れをしていただければと考えています。

そして、お手入れをして手間をかけるということが、家具に対して “愛着が湧いてくる” ひとつの理由になるのではないか?

という考え方をご紹介したいと思います。

その① 柱の傷は成長の証!傷もまた思い出

ガラスや石と違い、

柔らかいから木は良いのであって、

へこんだり傷がついたりはある意味当たり前。

そして、

傷がついたり落書きされたり、

たまに輪染みがついてしまったり、

いろんなことがありますが、

木の家具は経年変化もするし日々変わっていくもの。

そして、

ちょっとした傷も時間とともに

使っていると馴染んでしまい目立たなくなっていきます。

だからあまり気にせずに使って、自分たちが使った証がどんどんたまっていくと捉えるのはどうでしょう?

そうした証がたまっていくからこそ、そうした家具には特別な愛着が生まれていくのではないかな?と私たちは考えます。

傷や輪染みが出来たときは悲しいものですが、

使っていくと馴染んでわからなくなっていくもの。

木は変化していくものと捉えて、

時間とともに変わっていく姿を楽しんでもらえればうれしいです。

その② 使えば使うほど出てくる“味”がある

木にはそれぞれに独特の経年変化があります。

例えば、

オーク材は徐々に色が濃くなりますし、

ウォルナットは逆に色が薄くなって、赤みを増してきたりします。

もちろん

初めの新鮮な木の色味も美しいのですが、経年変化は長く使わなければわからない魅力。

どんな風に木の風合いが変化していくかワクワク楽しみになるし、

どんな風に成長するか見守りたくなるような気持にもなってくる。

そして、

結果長く使いたくなってくる。

それが木の家具の魅力だと私たちは考えます。

その③ 自分でお手入れができる!

木の家具は味が出て

長く使いたくなることと同時に、“長く使える”ことも大きな魅力。

特にハーモニックハウスでお勧めしているオイル塗装は、お手入れはもちろん、サンドペーパーを使って

ご自身で汚れや傷を綺麗にするメンテナンスが出来るのが大きなポイントです。

日々のお手入れや、

時々しっかりとメンテナンスをすることで、

手間暇をかけた自分だけの家具になり、より愛着が湧いてくるのではないでしょうか?

そして、

お手入れがもたらす効果として、もう一つ大切なことは、より美しい経年変化になっていくことです。

例えば、

お庭に草が生えっぱなしで“放置している自然”と、

手入れをしてそれぞれの植物が生き生きと育つような環境を作った“自然に見える整えられた自然”はやはり違いますよね。

私たちが木の家具をお手入れをしてもらえると嬉しいな、と思うのはそういった理由からなんです。

ー 過去の経験から ー

過去、ハーモニックハウスでは本物の木の肌触りを大切にしたいという思いから、無垢の木だけで作られている家具が一番だという考え方を持っていました。

そのためテーブルやイスはもちろん、テレビボードや食器棚も、全てのパーツが無垢の木であること(総無垢)が大切であるという考え方で家具をお勧めしていました。

ですが、全てのパーツが無垢で出来ている家具は、単純に家具自体の重量も重くなり、木という限りある材料を惜しげもなく使うことで、価格も非常に高価になってしまいます。

無垢の木でできた家具は価格も高くなり、多くの人にとって手が出しにくいものになってしまうのは事実ですし、考え方に共感はしてもらえても、実際に手にしていただける方は少なく私たちも苦い経験をしました。

そんな中、無垢であることにこだわりすぎることでお客様のことを無視して自分本位な家具の提案をしているのではないか?ということに気づきました。

本当の意味で、お客様にとって良い事、お客様にとって大切なこと、お店としてのこだわりと、お勧めしたいこと、これらのバランスをとることは難しいですが、こうした経験からハーモニックハウスは一つの基準を考えました。

それは・・・

木の肌触りを大切にするからこそ

 手が触れることが多いテーブルやイスを大切にし、強いこだわりを持つ。

② 手が触れることが少ない家具に関しては、機能性や使い勝手を大切に。
  また購入のしやすさ(価格)も大切にする。

ー ハーモニックハウスの見つけた答え ー

そうして、全ての商品が無垢材で出来ていなければならない!という考え方から抜け出し、適材適所で無垢以外の素材を選び製作された家具を認め、より広い考え方を持ちながら、無垢の木の肌触りにこだわりをもつという姿勢にたどり着きました。

そのためハーモニックハウスは、無垢でオイル塗装の木の肌触りを大切にしていながら、テレビボードや食器棚に、突板やプリントを使用している商品を取り扱っているという、一見矛盾しているようなお店に見えるのですが、過去の経験からたどりついた一つの答えなのです。

そうした考えの中で、テーブル、イスは無垢のオイル塗装である木の肌触りにこだわり、テレビボードや食器棚は、使い勝手や、機能性を大切にしながらも木の質感にはこだわり、それぞれの相性を吟味し、トータルコーディネイトできる家具を取り揃えています。

ー 世代を超えて使うことが出来る木の家具 ー

メンテナンスまで出来るのがハーモニックハウスの家具とご紹介しましたが、丁寧にご使用されていれば、綺麗に修理できるのがハーモニックハウスが取り扱っている家具なのです。

だからこそ、購入されたあともしっかりサポートしたい。という想いを持っています。

〇販売して終わりではない

使っていれば、きっといろいろなことがあります。それは、何か修理が必要なことかもしれませんし、生活環境の変化でテーブルのサイズを変更したいと思われるかもしれません。

長年使ったけど、手放す必要が出てくるかもしれません。

だからこそハーモニックハウスでは、購入された後もしっかりとお客様と共に歩めるように様々な取り組みを行っています。

〇家具の保証

実は、ハーモニックハウスでは、家具の保証期間はありません!!

※製品製造メーカー保証はございます。

それは一体なぜか?

POINT

家具保証の多くの場合、使用環境や使用方法の検証の上、

どの部分でどのように不具合が生じたのかの確認が必要になり、不具合の原因を期間(時間経過)では測れない部分が多いため。

POINT

たとえ製品製造メーカー保証があったとしても、消耗部材の修理は有償になることもあり、保証の適応範囲が明確につかみきれない部分が多いため。(金具の故障は補償対象外であったり、椅子座面の生地の破れやヘタリについては保証対象外 等)

といった点から、ハーモニックハウスでは保証期間を設定するのではなく、その都度お客様から丁寧なヒアリングを行い、

ご購入後のアフターサポートを機械的に行うのではなく、お客様としっかりコミュニケーションをとることを大切にしています。

〇自社工房におけるリペア、リメイク,メンテナンスサービス

使う中で何か困りごとが出来た際は、自社工房にてご対応致します。

→自社工房 『ハーモニックハウス ワークショップ』

〇家具の買取保証

ハーモニックハウスでは、使用された家具を次の世代にも受け継いで使っていただくために、ライフスタイルの変更などによりご不要になられた家具の、買取『家具のお里帰り』を行っております。

また、買い取らせていただいた製品を当店のリペアスタッフがリフレッシュさせ、次の使い手の方に引き継ぎます。

長く使いたくなり、長く使える家具だからこそ、出来るだけ無駄にせず使い継げる取り組みを行っております*

ー ハーモニックハウスの想い ー

サブスクリプションモデルが広く利用され、必要な時に必要なものを借りるという時代の中で、家具を長く使い、修理し使っていくということはある意味では時代に逆行しているのかもしれません。

ですが、無駄な生産をしない、ゴミを少なくするなど、大切な家具を長く使うことで環境に対して出来ることがあるはずだと私たちは考えています。

そして木の肌触りの心地よさや、長く使うことで生まれてくる愛着のある家具でしか得られない心地よさがきっとあると感じています。

だからこそ、ハーモニックハウスでは、長く使いたいという想いに応えられるように、購入された後も安心してご使用いただける体制を整えると同時に、ライフスタイルの変更に合わせて、家具を捨てずに使い継ぐことが出来る体制を整え、ご購入後のお客様とのお付き合いを大切にしております。

是非ご来店いただき、実際の家具の使い心地を体験されにお越し下さいませ🌸

ご来店心よりお待ちしております♪

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